Archive for the ‘書籍’ Category

ゴランノスポン / 町田康

木曜日, 1月 16th, 2014


町田さん、ほんとうの事を書きすぎです。。。
笑っちゃったあとにゾッとします。

「私は私のなかで私とは別の、しかし確かに私であるなにかが、哭く声を聴きながら喋っていた。」(先生との旅)

ふうらい姉妹 3 / 長崎ライチ

月曜日, 12月 16th, 2013


まだまだいけます。

おかゆネコ 1 / 吉田戦車

月曜日, 9月 2nd, 2013


しゃべり病、なればいいのに!

想像ラジオ / いとうせいこう

月曜日, 9月 2nd, 2013

「これまでわたしに話しかけてくれる人は少なかった。あなたはその中の一人で、わたしは一方的に話しかけられている気がしない。あなたがお母さんのことを話す時に、わたしはそれがわたしだけに向けられた比喩だとわかるし、あなたのおじいさんの臭いはわたしの胃からも立ち昇ってくる。そもそもあなたをしゃべらせているのが、救いのない気持ちにプレスされて紙くずで出来た立方体のようにスカスカになっているわたしだと、少なくともそんな思いでちりぢりに爆発しそうなリスナーすべてだと、わたしはあなたの耳鳴りのような声から気づかされている。」

想ー像ーラジオー。


「死者と共にこの国を作り直して行くしかないのに、まるで何もなかったように事態にフタをしていく僕らはなんなんだ。この国はどうなっちゃったんだ」
「そうだね」
「木村宙太が言ってた東京大空襲の時も、ガメさんが話していた広島への原爆投下の時も、長崎の時も、他の数多くの災害の折も、僕らは死者と手を携えて前に進んできたんじゃないだろうか?しかし、いつからかこの国は死者を抱きしめていることが出来なくなった。それはなぜか?」
「なぜか?」
「声を聴かなくなったんだと思う」
「・・・」
「亡くなった人はこの世にいない。すぐに忘れて自分の人生を生きるべきだ。まったくそうだ。いつまでもとらわれていたら生き残った人の時間も奪われてしまう。でも、本当にそれだけが正しい道だろうか。亡くなった人の声に時間をかけて耳を傾けて悲しんで悼んで、同時に少しずつ前に歩くんじゃないのか。死者と共に」
「たとえその声が聴こえなくても?」

福島県の山

土曜日, 8月 31st, 2013


やっと改訂新版がでて入手可能になった~

でも原発周辺の7座が除外されました。。。

ポテン生活 10 / 木下晋也

金曜日, 3月 1st, 2013


とうとう終わってしまった。。。

主に泣いてます 9 / 東村アキコ

金曜日, 3月 1st, 2013


今回のカバーは最高です

コップとコッペパンとペン / 福永信

金曜日, 2月 8th, 2013


主観的事実の羅列、それがこの世の全てです。

「男が質問を重ねることで、試着室の中の彼女について、いろいろと情報を得て想像がふくらんだとして、それが彼女であるはずがない。だが、それをいうなら彼女もまた、男の姿を見ていないのだから、自分が見てもいない相手の頭に、見られていない自分の姿が浮かんでいることになるのだろうか。」

絲的サバイバル / 絲山秋子

木曜日, 12月 27th, 2012


絲山さん的さばさばサバイバル

「一人キャンプの脅威といえば熊なのだ。そんなわけで、早々に熊よけ鈴を装着。立ったり座ったりするたびにリンリン鳴ってうるさい。『レ・ミゼラブル』に出てきた、修道院の女性と出会っちゃいけないから鈴つけてる庭番みたいです。いっそ熊が鈴をつけてくれた方が早いんだが、どう考えてもここ二キロ四方くらいじゃ熊人口の方が多いので、多数決で私がつけます。」

台風の日 / 真造圭伍

土曜日, 10月 27th, 2012

台風の日
不思議におもしろい 

真夜中百景 1 / 木下晋也

火曜日, 10月 16th, 2012

真夜中百景 1
真夜中に
どうでもいいエピソードが進行中。。。 

ねたあとに / 長嶋有

日曜日, 5月 6th, 2012

ねたあとに
現世からちょっと離れた山荘で、工夫を凝らした遊びを楽しむ人たち。

「物がある。物があるというのは、物だけがあるのではない。みえないけど存在感とか愛着とか、ときには疑問もそこにある。」

ふうらい姉妹 2 / 長崎ライチ

木曜日, 3月 29th, 2012

ふうらい姉妹 2
よくなってる

一一一一一 / 福永信

木曜日, 1月 5th, 2012

一一一一一
まるで催眠術にかけられているみたい。
無責任でテキトーな感じのストーリー展開から緻密な世界が浮かび上がる。


――つまり、熟読する必要などなく、飛ばし読み、流し読み、斜め読みすればいい、ということになる。
「そうなりますね」
――熟読する必要はないのだね、人が書いたものなど。
「ええ」
――さっと流し読みすればいいと。
「そうですね」
――一字一句たどる必要はまったくない。
「そうです」
――むしろ流し読みするべきなのだ。時間がもったいないから。
「ええ」
――流し読みで読みとれないことなど、読まなくてよかったことなのだ、もともと。
「そうですね」
――人は、どんどん流し読みすべきである。
「ええ」

これはペンです。 / 円城塔

木曜日, 1月 5th, 2012

これはペンです。
これはヘンです。。。
併録の「良い夜を持っている」が意外に感動的。

「 父は、瞬間ごとに完全に異なるはずの自分が、全く同じ自分でありうることに気がついた。今自分が浮かぶ宇宙には他の無数の、あったかも知れない宇宙、ありうる宇宙が重なっており、そのどれもが全く同じであることに思い至った。
 夜が宇宙を隔てることに気がついた。」