Archive for the ‘書籍’ Category

ひまわりっ (4) / 東村アキコ

火曜日, 5月 29th, 2007

ひまわりっおもしろい。
健一の暴走でいままでになくダイナミックな展開です。

ZOO 1,2 / 乙一

水曜日, 5月 9th, 2007

ZOO 1なかなか面白い。
「カザリとヨーコ」「SEVEN ROOMS」を読んでる途中の気分の悪さはある意味すごい。
他の短編はコンパクトにまとまってます。
ZOO 22巻目は読まなくても・・・
「冷たい森の白い家」「Closet」がまあまあかな。

ジャージの二人 / 長嶋有

火曜日, 5月 8th, 2007

ジャージの二人長嶋有の小説は女性が出てくると途端に引き込まれてしまいます。

#大江賞受賞おめでとうございます

学活!!つやつや担任 (A)(B) / 吉田戦車

月曜日, 4月 9th, 2007

学活!!つやつや担任 (A)いろいろ学園にはいろいろな生徒がいるのだった。。。

血のついた手ぬぐい(証拠)「・・・なぜだろうね、ぼくみたいな「物」が人格を持つなんて・・・いろいろ学園にもいろいろいるよ「物」が。」

学活!!つやつや担任 (A)山「・・・ちょっと地下のマグマの流れに細工してるとこです。富士山をぶっとばそうと思いまして!」

ドブネズミ先生「手はちゃんと洗ってるわ。ドブで。」

ひまわりっ (3) / 東村アキコ

金曜日, 4月 6th, 2007

ひまわりっ突然はじまるミニコントが板についてきた。

「この件についてお二人は関係なくないですか?
 私とそこの人の問題なんでー」
「な・・・なんてことを・・・!!
 そんなこと言ったらあたし達は消えてなくなってしまう!!」
「他人の問題に首を突っこんで複雑化する・・・
 それが我々の存在理由なんだ・・・!!」

日本ノ霊異ナ話 / 伊藤比呂美

木曜日, 4月 5th, 2007

日本ノ霊異ナ話「ほんとうに、愛欲だけは手に負えない。」

語りのどうもうさ、いかがわしさにあふれています。

真夜中の水戸黄門 / しりあがり寿

火曜日, 3月 20th, 2007

真夜中の水戸黄門何をするにしても理由を探してしまう現代人をおちょくる漫画。
ちょっと内容が薄いかな?

「せめて私に罪があれば
 その罪を償うために生きてゆけます」
「罪さえなければどう生きてよいかもわからぬと申すか・・・」
「御意」
「天下に比類なき力を持つ水戸のご老公・・・
 生きたいように生きればよろしかろう・・・・・・・」
この私めがどう生きたいかではなく・・・
 人間としてどう生きるべきか迷っております

「・・・ふふふ
 ・・・ふふふ ふふ・ わははははははは
 まさにそれが罰じゃ!!」

さんずいあそび / 別役実

木曜日, 3月 8th, 2007

さんずいあそび「我々の七〇パーセントが水なのだとすれば、それは交換可能な部分であり、つまり、私であり他人であることの七〇パーセントは、共有できてしかるべきものと言える。(・・・)こうした、水への感受性を通じての共有感覚が、かってはあったのであり、今日では失われつつあるということではないだろうか。」(水)

さんずいの付く漢字をテーマにしたエッセイ集。
別役実の感覚がちゃぷちゃぷいってます。(?)

「言ってみれば我々は「涯」に向かって限りなく近づくことができるものの、そこに到達することも見ることもできないのであり、何故ならば、それはそこに近づけば近づくほど、背後にまわりこんでしまう性格を持っているからである。」(涯)

パンク侍、斬られて候 / 町田康

日曜日, 3月 4th, 2007

パンク侍、斬られて候時代小説、と銘打ってありますが、そんな堅苦しさはちっともないです。
愚痴る侍の口調が現代風にアレンジされていたり、会話に風刺がふんだんに盛り込まれていて面白い。

「つまり彼は自分が相手にとって彼だということが分からない、つまり自分にとって自分は僕だから相手も自分を僕だと思っているのだ。だから相手に感情や意思があるということがわからんのだよ。つまり自他の区別が付いていないということだな。要するにこれは幼児の態度であって、世の中全体を母親だと思っているのだ」

それにしても町田康のエンターテインメント魂はすばらしい。

「腹ふり党」をはじめとする冗談のようなアイデアがどんどんと現実として起こりそれらに翻弄される登場人物たちの生き様、斬られ様。

「僕はこの世界の前提を問いません。世界なんて関係ないんだ。たとえ虚妄の世界であろうと僕は生き延びる。」

少年少女漂流記 / 古屋×乙一×兎丸

水曜日, 2月 28th, 2007

ムーたち「このまま話し合いもせずに、ただ助けを待つのかい?
僕たちはまだ、生きてるんだよ。」

少年少女の現実と妄想を軽い感じで描いた漫画。

「お菓子帝国・前編」の新聞の見出し "今川焼襲来" と "富士山[こし餡に]飲まれる!" というのには笑いました。

ムーたち 1 / 榎本俊二

火曜日, 1月 9th, 2007

ムーたちいろいろな世界認識の方法。

「我を忘れている自分を 冷静な目で観察している もう一人の自分に 気がつく瞬間が誰にでも 必ず来るんだよ」

いじめてくん / 吉田戦車

火曜日, 1月 9th, 2007

いじめてくん思わず人の嗜虐性をくすぐってしまういじめてくんはいじめられると爆発するように開発された秘密兵器である。
いじめている人間の変態性とドラマがおもしろい。

「鉄の村松」はたったの6ページだけど最高の出来です。

12歳の大人計画 / 松尾スズキ

日曜日, 1月 7th, 2007

12歳の大人計画小学生に「大人」について考えてもらう授業の単行本化。
「銀座の恋の物語」をみんなで歌ってるところ、テレビで見たかったなぁ。

「最終的に「大人になりたい」という生徒が増えていたのが、収穫だった。だって、大人には「なってしまう」のだから、少なくともなりたくなくてなってしまうのは、不幸じゃないか。」

海の仙人 / 絲山秋子

木曜日, 1月 4th, 2007

海の仙人「ファンタジーか」
「いかにも、俺様はファンタジーだ」
「何しに来た」
「居候に来た、別に悪さはしない」

春の終わりにやって来た「ファンタジー」と共に孤独をくすぐる物語がはじまる。
やっぱり絲山秋子は会話がいいですねぇ。

「誰かと一緒に寝るの、久しぶり。すっごい安心する」
「寝るときは一緒でも眠りにおちるときは独りだぞ」
「うん、眠るときと死ぬときは独りなんだ・・・」

「地球が丸く見える方法を教えてあげようか」と片桐は言った。
「なんだ?」
「こうするんだよ」

第三の役たたず / 松尾スズキ

火曜日, 1月 2nd, 2007

第三の役たたずほんとうは優秀なのに「役立たず」みたいに扱われてしまっている「第三の役たたず」な人々へのインタビュー集。

インタビュー中に酒が入ってるせいもあり、鶴見済と天久聖一のフッ切れ方はすごい。
根本敬は相変わらず濃いし。
文庫化で町田康がカットされてるのが残念。