Archive for the ‘書籍’ Category
ひまわりっ (4) / 東村アキコ
火曜日, 5月 29th, 2007ZOO 1,2 / 乙一
水曜日, 5月 9th, 2007ジャージの二人 / 長嶋有
火曜日, 5月 8th, 2007学活!!つやつや担任 (A)(B) / 吉田戦車
月曜日, 4月 9th, 2007ひまわりっ (3) / 東村アキコ
金曜日, 4月 6th, 2007日本ノ霊異ナ話 / 伊藤比呂美
木曜日, 4月 5th, 2007真夜中の水戸黄門 / しりあがり寿
火曜日, 3月 20th, 2007さんずいあそび / 別役実
木曜日, 3月 8th, 2007「我々の七〇パーセントが水なのだとすれば、それは交換可能な部分であり、つまり、私であり他人であることの七〇パーセントは、共有できてしかるべきものと言える。(・・・)こうした、水への感受性を通じての共有感覚が、かってはあったのであり、今日では失われつつあるということではないだろうか。」(水)
さんずいの付く漢字をテーマにしたエッセイ集。
別役実の感覚がちゃぷちゃぷいってます。(?)
「言ってみれば我々は「涯」に向かって限りなく近づくことができるものの、そこに到達することも見ることもできないのであり、何故ならば、それはそこに近づけば近づくほど、背後にまわりこんでしまう性格を持っているからである。」(涯)
パンク侍、斬られて候 / 町田康
日曜日, 3月 4th, 2007時代小説、と銘打ってありますが、そんな堅苦しさはちっともないです。
愚痴る侍の口調が現代風にアレンジされていたり、会話に風刺がふんだんに盛り込まれていて面白い。
「つまり彼は自分が相手にとって彼だということが分からない、つまり自分にとって自分は僕だから相手も自分を僕だと思っているのだ。だから相手に感情や意思があるということがわからんのだよ。つまり自他の区別が付いていないということだな。要するにこれは幼児の態度であって、世の中全体を母親だと思っているのだ」
それにしても町田康のエンターテインメント魂はすばらしい。
「腹ふり党」をはじめとする冗談のようなアイデアがどんどんと現実として起こりそれらに翻弄される登場人物たちの生き様、斬られ様。
「僕はこの世界の前提を問いません。世界なんて関係ないんだ。たとえ虚妄の世界であろうと僕は生き延びる。」