短い語数のなかに独特のレトロでいながら不気味な近未来っぽいオカルトっぽい世界が広がる短歌集。
ふわっと気持ちが軽くなるような歌もあれば、思わず笑ってしまうのもある。すばらしい。
「わが校の守り神なり百葉箱の中の初代校長ミイラ」
「むかし野に帰した犬と再開す噛まれてもなお愛しいおまえ」
「空っぽのプールに僕を連れてきた美人教師の右手にナイフ」
「すさまじき腋臭の少女あらわれて鳩時計の鳩首垂れており」
This entry was posted on 月曜日, 5月 22nd, 2006 at 11:46 PM and is filed under 書籍. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
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