源一郎が書く鴎外と、鴎外が書く源一郎。必死に茶化さないと書けない「官能小説家」。時代の倒錯した世界がなんともおかしいです。
そしてそこに描かれる、ぶきっちょな桃水と一途な夏子、ぶっきらぼうな鴎外と冷静な漱石らによる恋愛小説。
きみはきみが選んだ言葉以外のすべてを殺した。だとするなら、きみは、きみが殺したすべての言葉、きみが投げ捨てたすべての可能性に対して責任を負わねばならないんだ。
桃水も悲しいが夏子も悲しい。
This entry was posted on 金曜日, 12月 30th, 2005 at 7:26 PM and is filed under 書籍. You can follow any responses to this entry through the RSS 2.0 feed.
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