Archive for 10月 8th, 2009

俺とねこにゃん 1 / 唐沢なをき

木曜日, 10月 8th, 2009

俺とねこにゃん 1ねこの可愛さと唐沢家のねこ馬鹿っぷりがおもしろい。
かわい~~~ん

とりから往復書簡 2 / とり・みき 唐沢なをき

木曜日, 10月 8th, 2009

とりから往復書簡 2とり・みきと唐沢なをきの漫画が交互に楽しめるなんて~

いつか王子駅で / 堀江敏幸

木曜日, 10月 8th, 2009

いつか王子駅でこの著者独特の落ち着いた語り口がいい。

「ときどき外国の本を取り寄せて活字を追ったりする者として、いま篠吉の心中にひろがりつつある震えを捕まえてくれるような言葉にはなかなか出会えないなと嘆息したくなる反面、いやそんなはずはない、新鮮な狼狽を現実に味わうのでなく言葉で伝えるにはどう生きたらいいのかを思いめぐらす文学は、国を問わずどこにだってあるのではないかとの想いもつのる。」

蛇|愛の陰画 / 倉橋由美子

木曜日, 10月 8th, 2009

蛇|愛の陰画前半の短編はどうということはなかったんですが、後半の短編はすごいと思います。。。
とくに「蠍たち」と「宇宙人」。

「ぼくとLのあいだにはにせの肉で包まれた虚無が横たわっていた。いわばこれがぼくたちの宇宙だった。それはヘルマフロディトの、完全な人間の形をしており、ぼくたちの渇望は、二人でそのなかにはいって完全な存在になることだったはずだ。」(宇宙人)

六〇〇〇度の愛 / 鹿島田真希

木曜日, 10月 8th, 2009

六〇〇〇度の愛主人公の女とロシア人の血を引く青年の会話の掛け合いがいい。

「気づいた時にはなにもかもが屍だった。あらゆることの意味全てがさいころの目のように決まる。無造作に投げられたさいころ。その目をみんなが、あらゆる出来事が、無抵抗に受け入れられる。それは・・・そう! やはり屍としかいいようがないわ。なんてしらけた世界なんでしょう。私は黙示録を見ているわ。世界は白いのね。偶然によって染まるように白くできているのね。ねえ、あなたも知っているでしょう? 私とそっくりのあなたもそのことに気づいているのでしょう?」

「ねえ、あなたも知っているでしょう? 世界はとっくに終わってしまっていたのよ。」