Archive for 2月 13th, 2009

好き好き大好き超愛してる。 / 舞城王太郎

金曜日, 2月 13th, 2009

好き好き大好き超愛してる「愛は祈りだ。僕は祈る。(・・・)
祈りは言葉でできている。言葉というものは全てをつくる。言葉はまさしく神で、奇跡を起こす。過去に起こり、全て終わったことについて、僕達が祈り、願い、希望を持つことも、言葉を用いるゆえに可能になる。過去について祈るとき、言葉は物語になる。」

「無駄と知りながら言うべき言葉は一つの祈りだ。」

でも、言葉とは、神とは、戦わなければいけない相手でもある。

「僕達はいつまでお互いのことを憶えていられるんだろう?
お互いの記憶、と考えて僕は思う。お互いじゃない。僕がいつまで柿緒のことを憶えていられるだろうというのが正しいのだ。お互いのことを憶えていられるのは僕だけなのだ。」

ボディ・アンド・ソウル / 古川日出男

金曜日, 2月 13th, 2009

ボディ・アンド・ソウル「失われたのはどちらなのか?
 こちら側か?
 あちら側か?
 いま、僕には肉体があり、僕は語るべきことを語る。キーボードを叩いて、打ちだすべき物語を打ちだす。そんなふうに何時間もがすぎる。何日もがすぎる。それから、何ヶ月も。いつしか、僕は、チエの不在をチエを創造することによって埋めることすらイメージしている。」

現実をさまよう作家フルカワヒデオを物語る混沌の言葉たち。

「ボディがいままでとは異なるソウルを宿すとき、ボディには意識が芽生える。」

物語らなければ伝わらない。伝わらなければ存在しないと同じ。