Archive for the ‘一行小説’ Category

自我

日曜日, 2月 19th, 2006

ぼ、ぼくドラえもん?

ウォッシャー

日曜日, 2月 12th, 2006

長男はウォッシュレットを3時間楽しんだあと、次男と交代した。

再会

火曜日, 2月 7th, 2006

タイムカプセルを開けると30年前にいなくなったお爺ちゃんがひょっこり出てきた。

ドッペル原人

月曜日, 1月 23rd, 2006

向こうから歩いてくる奴、どっかで見たことあると思ったら俺じゃん!

開放セヨ

月曜日, 1月 16th, 2006

昨晩、日本人全員が某国に拉致された模様です。

狂った人生

月曜日, 1月 9th, 2006

300年前のおれの人生設計では、俺もう死んでるはずなんだけどなぁ。

未知の親友

火曜日, 12月 27th, 2005

十年以上貼ってあったドラえもんのポスターをはがすと、見知らぬ顔がハローと言った。

経年老化

水曜日, 12月 14th, 2005

それから30億年後、彼の頭にはちょっぴり白髪が増えていました。

自慢

火曜日, 11月 29th, 2005

うちの親父、マッチ棒で出来てるんだぜ、そう言う彼は言葉で出来ていた。

輪廻カフェ

月曜日, 11月 14th, 2005

ウェイターポニーテールカクテルサービスサンダルリズム周遊回帰繊細指先水滴キラリ。

我輩は猫になる

火曜日, 11月 1st, 2005

我輩は猫になる、名前はまだ麻衣。

オペ

金曜日, 10月 28th, 2005

麻酔の切れかけたわたしの目にかすかに映ったのは、ナイフとフォークでオペを開始する医師の姿だった、よだれを垂らしながら。

賞味期限

火曜日, 10月 25th, 2005

24時を境に呪いの解けたマンゴープリンはドロロンと変身し、食べられなくてすんだがゴミの日に捨てられた。

晩餐

日曜日, 10月 23rd, 2005

そのとき雷鳴が鳴り響き、鼻の穴の中に人影が見え隠れしたが、喉の奥に丸呑みされてゆく途中で意識がなくなってしまった。

純粋携帯

金曜日, 10月 14th, 2005

彼の携帯にはカメラはおろか電話すら付いていないのだった。