とっぴんぱらりのぷうは、机の引出しの奥に忘れていたものだった。
いや、机の引出しすら私は、今の今まで忘れていたのだった。
というか、私の家には机なんて無かったと思うのだが、机の引出しだけは今のところ存在するのだった。
で、「とっぴんぱらりのぷう」とは何なのか?
とっぴんという言葉からは、なんかトンがっている感じがする。
ぱらりというと、なんかチッちゃくて細かいものなのかなぁ?
ぷうってことは、なんか膨らんで丸っこいものかな?
ちっちゃくて丸っこくてとんがってる? ・・・ 金平糖!?
とは推測してみても、
実は見たことも聞いたことも、撫でたことも舐めたことも、嗅いだことも書いたことも、開いたことも閉じたことも、責めたことも慰めたことも、あんなこともこんなことも、嬉しかったことも悲しかったことも、賞賛したことも侮蔑したことも、困ったこともクマったことも、ゲルったこともググったこともなかった。
ググってみた。
そして気がつくと、私は動画サイトで誰かのホームビデオを見ながら酒を飲んでいた。。。
「最近、年のせいか、目のかすれのみならず、存在のかすれをたまに感じるなぁ。ふぅ」
あれ?何してたんだっけ?
ぜんぜん思い出せないのだった。
私は何もかも忘れ果ててしまったのだろうか?
そのとき、PCディスプレイの端になんだか懐かしいDESCの姿を発見した。
あれ?こんなところにどっかで見たような机があるぞ?
私は机の引き出しを開けてみた。
とっぴんぱらりのぷう。
※注 DESCの読みはデスクじゃなくてディスクですかね(?)
第8回雑文祭